うつ病 こころとからだ

うつ病の症状は気分の落ち込みやからだの重さやつらさなどからあらわれることがあります。 本来の自分を取り戻すために、できることから始めてみませんか。

シオノギ製薬と日本イーライリリーがうつ病についての啓発を行うウェブサイトです。

みんなに知って欲しい、うつ病のこと

部下の場合

監修:一般社団法人日本うつ病センター 顧問/長崎大学 名誉教授/出島診療所 所長 中根 允文 先生

希望が失望に変わるとき、引き起こされるうつ病があります

うつ病の発症には、ストレスが大きく関連しているといわれています。現代社会は複雑で変化が激しいため、あちこちにストレスの誘因がひそんでいるといっても過言ではありません。

リストラや慣れない部署への異動を命じられた人がいれば、周囲の人は「それは大きなストレスだ」と捉えるでしょう。しかし、これといった出来事や転機もなく、むしろ希望に満ちあふれているはずの若い新入社員が、なぜか失望感や無気力感に見舞われることがあります。これをアパシー(無気力)・シンドロームといいます。
そして年齢とともに経験するさまざまな喪失体験が、うつ病発症のきっかけになるのではないかと考えられています。

そもそもはウォルターズという米国の精神科医が大学生の無気力・無感動な様子を見て「スチューデント・アパシー」と名づけたのがきっかけですが、日本では学生に限らず若い世代に多くみられることからアパシー・シンドロームと呼ばれています。

※1 文部科学省「大学等における平成23年度のインターンシップ実施状況について」

心の悩みを相談できる体制づくりが求められています

アパシー・シンドロームは日本においては一般的に、「五月病」と呼ばれています。新入社員が会社の環境に慣れた頃、突然仕事に対する意欲を失って無気力になる、というのがよくあるケースです。

原因としては、厳しい就職活動のさなかに抱いていた理想と現実の差にショックを受け、「こんなはずではなかったのに…」と失望することが挙げられています。その失望感から抜け出すきっかけもなく五月病が悪化すると、抑うつ状態に陥ってしまうこともあります。

とにかく本人の話をじっくりと聞くことが重要ですが、まだ研修中で配属先も決まっていない場合も多いと考えられます。会社としてメンタルヘルスに関する相談窓口を設けるとともに、それを社員に周知徹底する体制づくりが重要となるでしょう。

五月病の部下に、仕事の現実を理解してもらうにはどう話せばよいでしょうか?

「理想と現実は違うんだ」と納得させるのは現実的ではありません。仕事とはどういうものかは、本人が経験していく中で会得するしかないでしょう。それよりも、無気力な状態から抜け出すために、気分転換をはかることも効果があるとされています。

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