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うつ病の症状は気分の落ち込みやからだの重さやつらさなどからあらわれることがあります。

身近な人がうつ病になったとき

うつ病患者さんへの接し方Q&A

監修:一般社団法人日本うつ病センター 顧問 
長崎大学 名誉教授 
医療法人五省会出島診療所 所長 
中根 允文 先生

家族がうつ病になったとき

家族の一員から「うつ病になった」と打ち明けられました。どんな対応をすべきですか?

まずは冷静に話を聞きましょう。
家族の一員から突然うつ病といわれたら、誰もが驚き、ショックを受けるものです。患者さん以上に動揺し、パニック状態に陥ることもあるでしょう。しかしこうした家族の不安な状態は、患者さんの精神状態にも悪影響を及ぼします。まずは冷静に。患者さんの話をひとまず、じっくりと聞きましょう。

仕事が趣味の夫に、休職をすすめるのは逆効果でしょうか?

うつ病治療の基本は、休養をとることです。
奥さんの目には「仕事が趣味」と見えても、実際にはプライベートを犠牲にしてまで仕事をしなければならない、苦しい事情があったのかもしれません。うつ病の患者さんには会社から離れることに抵抗を感じる人もいますが、人生を長いスパンで捉え、いまは治療に専念することがベストであると伝えましょう。

家族がうつ病ではないかと思うのですが、本人は受診を嫌がります。

ウソをついて医療機関に連れていくのは禁物です。
うつ病の患者さんの中には、やたらと自分を責め、自分のつらい症状は病気ではないと考える人がいます。こうした人を受診させるために、「私の体調が悪いので、診察についてきて欲しい」などとウソで連れ出すことはやめましょう。患者さん自身の眠れていない、食欲が落ちているなどといった症状を指摘し、だから受診が必要なのだと論理的に納得をさせることが重要です。

休養中の対応について

気晴らしになるからと、毎日お酒を飲んでいますが大丈夫でしょうか?

うつ病を悪化させるおそれもあります。治療中はなるべく断酒を。
治療中の飲酒については、医師の間でも意見が分かれるところです。しかし、うつ病の患者さんではアルコール依存症になる人が多いことや、飲酒が抗うつ薬のはたらきに悪影響を及ぼすなど、マイナス要素が多いといえます。患者さん自身でお酒の量をコントロールできないようであれば、治療を機に断酒することをおすすめします。

近所の人や友人のアドバイスは参考にした方がいいのでしょうか?

たとえ親切心からのアドバイスでも、すべてを参考にするのは危険です。
心の底から信頼できる友人であったとしても、そのアドバイスが医学的に正しいとは限りません。「うつ病は半年で治らなかったらダメみたい」などと、信憑性の低い情報にまどわされる必要はありません。不安なことがあれば、医師に相談して正しい知識を身につけるようにしましょう。

日によって態度や様子が変わるのはどうしてでしょうか?そばにいて戸惑います。

うつ病の患者さんの状態には、波があるのです。
治療の初めの頃はふさぎがちだった患者さんも、症状がよくなってくると調子のよい日があらわれるようになります。そんな日には患者さんの方から積極的に家事を手伝ってくれたものの、翌日にはまた不調の波があらわれることも。「なぜ今日は手伝ってくれないの」と責めたりせず、できた日に感謝の気持ちをあらわすようにしましょう。

夫が長期休養に入ります。こどもには夫のうつ病を伝えるべきでしょうか?

ある程度の年齢に達していれば、協力を得ることも可能です。
たとえうつ病であることを隠そうとしても、お子さんは以前とうって変わって元気をなくした親の変化を見て、不安な思いを抱くことでしょう。ある程度理解力のある中学生くらいの年齢であれば、うつ病であることを正直に話し、理解と協力が必要であることを伝えましょう。

治療中の対応について

通院中の家族が、薬を飲むとやめられなくなるからと飲みたがりません。

うつ病の治療薬を服用すると「依存してしまう」というのは大きな誤解です。むしろ勝手に服用を中断することの方が、うつ病を悪化させる危険性があるとされています。中断が必要な場合は、医師の指示のもと徐々に薬の量を減らしていくことで、安全に服用を中止することができます。

妻が、医師と相性が合わないからと転院しようとしています。問題はないでしょうか?

いまかかっている医師に正直に話すことが重要です。
うつ病になるとコミュニケーションが困難となることも多いため、医師との信頼関係を築くことも難しい場合があるかもしれません。やむを得ない場合は、現在かかっている医師に正直に相談し、紹介状を書いてもらうとよいでしょう。転院先の新しい医師が、症状や治療経過を正しく把握するのに役立ちます。

うつ病の薬を飲んで、人格が変わってしまうことはありませんか?

人格が変わるのではなく、症状が改善されると捉えてください。
うつ病の患者さんが服薬を続けると、明るく、積極的になっていくことはあるでしょう。それは人格が変わったのではなく、患者さんの脳内にある神経伝達物質にはたらきかけ、脳の情報伝達をスムーズにすることで症状が改善されたということです。うつ病の治療薬に、患者さん自身の人格を変えるような作用はありません。ただ度を過ぎて明るく、積極的になっていると感じる場合、躁転を疑い、 医師に相談した方がよいケースもあります。

自殺願望への対応について

「死にたい」といわれたら、まずはどう対処すべきですか?

まずは冷静な対応を。そして大事なのは「共感」です。
突然のことにあわててしまい、「バカなことをいわないで」などと口走らないようにしましょう。本人は、なぜ死にたいほどつらいかを理解して欲しいのかもしれません。それを「いわないで」という言葉によって拒絶してしまうことになり、患者さんは更に落ちこみ、孤独を感じるようになります。

自殺の危険性が高まると、どういうサインがあらわれますか?

強いイライラや、身辺整理には要注意です。
具体的に自殺を企てている患者さんには、手紙や写真の整理を始めたり、大切なものを人にあげるといった行動がみられるようになります。また、実際に自殺未遂を経験した人の多くが、行動を起こす直前に強いイライラ感やもどかしさを抱いているとされています。これらの行動がみられたら、自殺の危険性が非常に高まっていると捉えるべきです。

自殺防止のため、家族はどのように見守ればよいでしょうか?

飲酒は自殺行動を助長する危険性を高めます。アルコールを遠ざけましょう。
「死にたい」という気持ちが高まるのは、およそ1~2日間とされています。この間は、患者さん自身が自殺のために何か準備をしていないかを見張るとともに、アルコールを手の届く範囲から遠ざけることが重要です。アルコールは中枢神経系を抑制するはたらきがあるため、判断力が弱まって行動がコントロールできなくなり、自殺行為に及ぶ危険性を高めます。

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