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うつ病 こころとからだ

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うつ病の症状は気分の落ち込みやからだの重さやつらさなどからあらわれることがあります。 本来の自分を取り戻すために、できることから始めてみませんか。

身近な人がうつ病になったとき

よくあるうつ病のケース
妻の場合

監修:一般社団法人日本うつ病センター 顧問 
長崎大学 名誉教授 
医療法人五省会出島診療所 所長 
中根 允文 先生

出産をきっかけにうつ病が引き起こされることもあります

女性にとって大きな幸せである出産。ところがこの出産をきっかけにうつ病を発症する女性が多いことがわかっています。これを「産褥期うつ病(産後うつ病)」といいます。

原因としてはまず、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが関係しているとされています。エストロゲンは脳内の神経伝達物質のはたらきに影響を与え、出産時にはその分泌量が急激に変動します。その結果、産褥期うつ病(産後うつ病)を引き起こしやすくなるのではないかと考えられています。

産褥期うつ病(産後うつ病)は、出産の2週間後から数ヵ月程度の間に発症するといわれています。 一般的に「育児ノイローゼ」と呼ばれ、一時的なものと捉えられているケースも、実際には産褥期うつ病(産後うつ病)であることが多いようです。

よくあるケース「里帰り後」
日本ではよく、出産を機に妻が実家に身を寄せるケースがみられます。実家にいる間、妻は育児の大先輩である母親のもとで心身ともに休まりますが、里帰りの後は、家事や育児の負担などでいっきに疲労がたまってしまいます。たとえ帰省はしていなくても、出産をめぐって妻の心の中、そして生活には大きな変化があらわれます。エストロゲンという体の変化だけではなく、出産は妻にとって大きな心理的、肉体的負担となることがあるのです。

母親だけでなく、こどもの成長にも影響を及ぼしかねません

初めての出産を経験した女性や、双子を出産した女性は抑うつ傾向が強いともいわれており、出産に伴う不安が大きいほどうつ病を発症する危険性が高いといえるでしょう。

また、抑うつ傾向にある女性は、赤ちゃんに関心を持たなくなる場合もあるといわれています。産褥期うつ病(産後うつ病)は、女性だけでなく、こどもの発達にまで影響を及ぼしかねない問題なのです。

産褥期うつ病(産後うつ病)を防止するために、家族の協力が必要なのはいうまでもありません。「初めてのお産で、とまどっているのだろう」「育児疲れでイライラしているだけ」などと片づけずに、まずは産褥期うつ病(産後うつ病)を疑ってみることが大事です。

時間の経過とともに、こどもへの愛情を感じてうつ病が治るのでは?

女性は出産を機に、生活が180度変わることがあります。育児のために退職したり、外出が困難になったり、経済的な不安が増えるといった環境の変化は、うつ病を発症させる要因となります。目の前の赤ちゃんに強い関心を示さないことがあっても、それは愛情が足りないのではなく、病気のせいだと理解してください。育児は、うつ病の治療薬にはなりません。

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