うつ病 こころとからだ

うつ病の症状は気分の落ち込みやからだの重さやつらさなどからあらわれることがあります。 本来の自分を取り戻すために、できることから始めてみませんか。

うつ病とのつきあい方

うつ病と睡眠の関係

監修:一般社団法人日本うつ病センター 顧問/長崎大学 名誉教授/出島診療所 所長 中根 允文 先生

うつ病と切っても切り離せない問題に、「睡眠」があります

うつ病になると、「寝ようとしても眠れない」「朝早くに目が覚める」などの症状があらわれるようになります。睡眠不足が原因で、日中はぼーっとして仕事が手につかずにミスを重ねたり、疲れがたまってイライラがつのるなど、睡眠の問題はうつ病の患者さんにとって大きな問題となります。

特に朝早く目が覚める場合、ただ単に睡眠不足になるだけでなく、起きてから活動を始めるまでの間ずっと自分を責めたり、悲観的な考えが頭から離れずに気分がめいってしまい、うつ病の悪化につながりがちです。「ぐっすり寝た」という実感を得て生活の質を向上させるためにも、抗うつ薬とともに睡眠薬を服用することは効果があるとされています。
また、寝つきをよくするためにと飲酒をすると、抗うつ薬や睡眠薬のはたらきに影響を及ぼします。薬を服用しても睡眠に問題があるときはその量について医師に相談し、睡眠リズムを整えるようにしましょう。

休養中には、睡眠にも工夫をしましょう

うつ病で仕事を休んだり、家事から離れている患者さんにとって、思い切って「何もしないで休むこと」はとても重要です。ただ、1日中ずっと布団の中で過ごしているような生活が続くと、外出のきっかけをつかめなくなるほか、会社への復帰も難しい状況となってきます。そのような状況が更に抑うつ状態を強める原因となる場合もあるため、睡眠は「ただ眠ればいい」ということではなく、「質のよい睡眠を得る」と考えることが大事でしょう。

質のよい睡眠を得るためには、起きる時間を毎日固定する、昼間はできることから始めて少しでも体を動かすことなどを心がけ、昼間の活動で疲れたから夜は眠れるようになるといった睡眠のリズムができるのが理想的です。

夜、疲れ果てて眠れるようにと、自分に外出を無理強いする必要はありません。家の中で短時間掃除や読書をするだけでも、日中の活動量を増やすきっかけとなるでしょう。
次の回復へのステップへとつながるのです。

休養中は、好きなだけ寝ていてもいいものでしょうか?

休養は大事ですが、徐々に生活のリズムを整えることも考えましょう。朝は決まった時間に起きて布団をたたみ、外出の用事がなくても服を着替えるなどの習慣をつけることで、睡眠中心の生活から抜け出せるきっかけをつかみましょう。

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