うつ病 こころとからだ

うつ病の症状は気分の落ち込みやからだの重さやつらさなどからあらわれることがあります。 本来の自分を取り戻すために、できることから始めてみませんか。

シオノギ製薬と日本イーライリリーがうつ病についての啓発を行うウェブサイトです。

うつ病では、「不安症状」をともなうことも多く、他人の目にも明らかな「焦燥」があらわれることがあります

「不安・焦燥」はうつ病でよくみられる症状1,2)

うつ病というと、「抑うつ気分」ばかりに目がいきがちですが、不安を感じる、あせってイライラするという症状もよくみられます。

うつ病の人にあらわれる「不安」とは3-6)

何かに関して不安を感じることは、だれでもあるものです。一方で、うつ病の人に「不安」があると、まずじっとしていられなくなります。また、だれかと話をしているとき、患者さんは相手の話を聞いているようでいて、実は自身の心配や苦しみなどを相手に伝えるだけで、会話が堂々めぐりをしてしまう、といったこともよくみられます。

うつ病の人にあらわれる「焦燥」とは1)

また、だれでも、普段の生活の中であせったり、イライラした経験はあると思います。うつ病の場合の「焦燥」とは、静かに座っていられない、足踏みをする、手首を回す、皮膚や服その他のものを引っ張ったりこすったりする、といった症状が含まれます。このような症状は、ただ“自分は落ち着きがない”と思っているだけでなく、周りの人がみても十分わかるほどはっきりとした、重い症状の場合を指します。

あせってイライラし、段取りよく進められなくなる5)

うつ病になると、いつもなら難なくこなせることが思ったようにできなくなります。何とかしようと頭では考えるのですが、あせりばかりがつのって、イライラすることもあります。じっとしていられずソワソワと歩き回ったりもしますが、気持ちや思考(考え)が空回りしているだけで、実際には何も解決しません。たとえば、「仕事をやらなければ」と思っていても、気持ちばかりが先にいってしまって進まず、段取りも悪くなります。

「焦燥」が、さらにうつ病を悪化させることも2,5)

あせってイライラするという症状があると、何にでも敏感になり、周囲にあたってしまうことがあります。うつ病では「自分が悪い」と思いがちなので、周囲にあたった自分を責め始め、自分はダメだと思ってしまうこともあります。このような悪循環が、さらにうつ病を悪化させてしまう可能性があるのです。

「不安・焦燥」は特に高齢者で注意が必要2)

「不安・焦燥」が目立つタイプのうつ病は、特に高齢者に多いといわれています。不安・焦燥が強いと、「消えてしまいたい」と思いがちになることもあります。

<参考資料>
  • 1)日本精神神経学会(日本語版用語監修),髙橋三郎,大野裕(監訳):DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル,2014,pp. 160-167,医学書院,東京
  • 2)坂元薫:気分障害(上島国利ほか編),2008,pp. 37-45,医学書院,東京
  • 3)津田均:気分障害の診療学 初診から診療終了まで(松下正明総編集), 2004, pp.37-40, 中山書店, 東京
  • 4)西丸四方ほか:精神医学入門, 改訂25版, 2006, pp.90-93, 南山堂, 東京
  • 5)野村総一郎:内科医のためのうつ病診療, 第2版, 2008, pp.20-29, 医学書院, 東京
  • 6)安藤久美子:患者・家族からの質問に答えるためのうつ病診療 Q&A(樋口輝彦編), 2009, pp.54-55, 日本医事新報社, 東京
  • 抑うつ気分
  • 興味または喜びの喪失
  • 不安・あせり
  • 意識の低下・おっくう感
  • 会話や本などの内容が頭に入ってこない
  • 自分を責める
  • 遠くへ行きたい・消えてしまいたい
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