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うつ病の症状は気分の落ち込みやからだの重さやつらさなどからあらわれることがあります。 本来の自分を取り戻すために、できることから始めてみませんか。

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医師からのメッセージ ~うつ病治療で大切なこと、準備しておきたいこと~

主婦、会社員の方など、いろいろな状況に合わせて、無理をせず、できることから始めていきましょう。

心和堂後藤クリニック 院長 後藤 英一郎 先生

―もとの生活に戻るために、大切なことは何でしょうか?

基本的に、十分に休養をとり、薬物療法をへて、心と体の症状が全体的によくなったら、もとの生活に戻ることを考えていきましょう。きちんと睡眠や食事がとれているかどうかなど、普段の生活が送れていることが大切です。

ご本人には、症状がよくなった段階で、“朝起きられるようになった” “図書館に行って本を読めるようになった”など、日常生活の中で、できるようになったことをチェックしていただくようにお願いしています。私のところにいらっしゃる方は女性が多いのですが、たとえば体の痛みがよくなっていると、以前のように家事ができるようになったと感じる方もいらっしゃいますよ。
できることを一緒に確認しながら、もとの生活に戻るタイミングをご本人とともに考えていきます。

―もとの生活に戻るために、どんな準備をしておくのがよいでしょうか?

  • まずは、無理をせず、少しずつ取り組んでいくことが大切です。
    以前、「朝、散歩することがよいと聞いたので、早く起きて歩いています」という方がいらっしゃいましたが、実は午前中、調子がよくなく、無理をしていたようなのです。「散歩はしてもいいけれど、夕方にしましょう。それで十分ですよ」とお伝えすると、だいぶ気持ちが楽になられたようです。

  •   医療法人 心和堂後藤クリニック 院長 後藤 英一郎 先生

職場へ戻られる場合には、ご本人の状況やご希望によりますが、医療機関などのリワークプログラムを受けていただいたり、ハローワークが提供している就労のための支援を受けていただくことがあります。ご自分で図書館に通ったり、レンタルスペースのような場所にパソコンを持ち込んで作業に取り組む方もいらっしゃいます。診察の際に、取り組んだことについてお話しをうかがうのですが、最初はプログラムなどの参加にあまり積極的でなくても、「いろいろ振り返れて、よい勉強になりました」という感想もお聞きしますよ。

実際に職場に戻られる際には、徐々に勤務時間を増やしていくようにお願いすることもあります。たとえば、職場に復帰するのであれば、復帰1週目は午前中だけ勤務して、2週目は午後3時まで、3~4週目からは1日勤務で、その後1ヵ月間は定時で帰宅…というように、だんだんと復帰していくことが大切だと考えています。

―主婦の場合、どのようなことから始めればよいのでしょうか?

主婦の方には、「朝、ご主人を見送ったら、休んで大丈夫です。午後から家事にとりかかってみましょう」「週に1回は食事を作らなくていいから、外食にしてみましょう」などと無理をせず、「できることだけでいいのですよ」と言っています。なかには、「そんなことでいいんですか!?」と言われる方もいらっしゃいますが、多くの方が少しずつもとの生活に戻っていくので、心配なさらないでください。

主婦の方の場合、たとえば、「食事の支度ができるようになった」といっても、それが、朝食か夕食か、おかずが何品作れたのかなど、いろいろとありますよね。それに、以前に比べてどれくらい家事ができているかどうかは、ご本人やご家族の方により感じ方が異なってくると思います。ですから私は、できるようになったことを具体的にお聞きしたり、どんなことなら無理なくとりかかれるかをお聞きして、もとの生活に戻ることを一緒に考えていくようにしています。

―もとの生活に戻ったあと、どんなことに気をつければよいでしょうか?

職場に戻ったり、家事にとりかかったりする過程で、もし「普段と違うな…」と思ったら、医師に相談してください。前に経験したような心や体の症状が出始めているのかもしれません。
もとの生活に戻ったときに、通院を後回しにしてしまいたい気持ちもわかりますが、再発を防ぐためにも、通院を続けることは大切です。
一例ですが、「水曜日の午後に診察にいらしてください」とお願いすることがあります。月・火曜日に通勤し、週の真ん中の水曜日に少し気持ちを楽にしてもらい、木・金曜日は通勤して、週末にお休み…。患者さんの通院しやすさを考慮してお話しするようにしています。

うつ病は、よくなったり悪くなったりを繰り返しながら、回復に向かっていくと考えられていますので、一喜一憂せずに、少しずつ仕事や家事などに取り組んでいきましょう。

もとの生活に戻るためには、とにかく無理をしないことが大切です。できることから始めていきましょう。

(ご略歴)
熊本大学医学部卒業。九州大学病院精神神経科、国立療養所西別府病院(現 国立病院機構西別府病院)、疋田病院などを経て、2001年心和堂後藤クリニック副院長、2005年同クリニック院長。精神保健指定医。
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