塩野義製薬日本イーライリリーがうつ病について啓発を行うウェブサイトです。

うつ病 こころとからだ

  • 症状チェックシート
  • 病院検索

うつ病の症状は気分の落ち込みやからだの重さやつらさなどからあらわれることがあります。 本来の自分を取り戻すために、できることから始めてみませんか。

  • うつ病の症状チェックシート
  • こころとからだの症状
  • 病院検索

医師からのメッセージ ~うつ病治療で大切なこと、準備しておきたいこと~

一喜一憂せず、もとの生活に戻る時期を、あせらずに待つことが大切です。

社会医療法人一陽会 一陽会病院 理事長・院長 寺山 賢次 先生

―もとの生活に戻るために、大切なことは何でしょうか?

もとの生活に戻るには、心の症状がよくなっていること、そして集中力や判断力が回復しているといったことが大切だと思います。また、うつ病では、頭痛や腰痛など、体の様々な部位の痛みがともなうこともあるので、こういった症状もよくなっていることが大事だと考えています。

心の症状が十分によくなっていることは、会社員や主婦の方など、どんな立場の方にとっても大切です。よく眠れる、食事がとれる、楽しく会話ができるといったことですね。それに患者さんの中には、「どうしても笑うことができない」とおっしゃる方も少なくありませんので、笑えるようになるというのも大事だと思います。心の症状が安定して、もとの生活に戻るまでのリハビリテーションをへて集中力や判断力などの作業能力の回復も目指していきます。

うつ病では心の症状に加え、体にも様々な症状があらわれることがありますが、体の痛みは、うつ病の症状の中でも、ご本人が表現しやすいものだと感じています。診察では、どのくらいの痛みがどの程度よくなってきたか、一番ひどいときの何割くらいの痛みになってきたかなどをお聞きするようにしています。

―もとの生活に戻るために、どんな準備をしておくのがよいでしょうか?

  • まずは十分に休養をとりましょう。無理をして何かに取り組もうとせずに、ゆっくり休むことが大事です。しばらくしたら、生活リズムを整えていきましょう。朝は早く起きて、きちんと食事をとり、もしできそうであれば、たとえば午前中にデスクワークのような作業をして、午後は散歩やジョギングをしたりと運動に取り組む。こういった過ごし方がよいと思います。

  • 社会医療法人一陽会 一陽会病院 理事長・院長 寺山 賢次 先生

もとの生活に戻るためには、ご自身の判断でお薬を飲むことをやめない、ということも大切です。当院では、リワークプログラムを行っているのですが、うつ病やお薬について学んでいただくプログラムがあります。うつ病がよくなってくると、「もう大丈夫そうだから、ちょっとくらい飲まなくてもいいか」と思ってしまうことがあるかもしれませんが、お薬を飲むのをやめてしまうと、症状が悪化したり、回復が遅れてしまったりすることがあります。もとの生活に戻るためには、うつ病やお薬についての知識をつけながら、治療を続けていくことが重要だと考えています。

また、これまでご自身がどのような場面でストレスを感じ、それにどう対応してきたか、もし、その出来事について違ったとらえ方をしてみたら、どのように感じるかなどを考えてみることも大事だと思います。

―具体的には、どのようにしたらよいでしょうか?

たとえば、あなたと同僚の2人が、同じ上司へ毎日報告書を1枚提出しているとします。同僚は何も言われないのに、あなたばかり「何、この書類? もっとこうして!」と毎回のように言われる…。そのときに、あなたはどう感じるでしょうか? 仮に「自分に能力がないから、叱られているのだ…」と考え、大きなストレスを感じるだろう…というところまで分析できたとしましょう。では、今度は違ったとらえ方でこの出来事を考えてみます。もしかしたら、ご本人が思っていたことと反対で、上司はあなたの高い能力を見込んでおり、「もっと成長してほしい」との思いで、つい指導にも力が入ってしまっていた…など、いろいろと考えられると思います。ものごとのとらえ方を少し変えてみると、ご本人の感じ方も変わってくるのではないでしょうか?

このような振り返りは、ご自身でもできると思いますが、主治医の先生と相談したり、臨床心理士などのカウンセラーと取り組んだり、あるいはリワークプログラムなどに参加したりして仲間と一緒に行うとよいでしょう。同じような悩みを持つ仲間から「私も同じように思っていたけれど、こういうふうに考えると、気持ちが楽になるよ」といったアドバイスをされると、ご本人の心に響くものがあるようです。

うつ病は、“3歩進んで2歩下がる”を繰り返すように、少しずつ回復していくと考えられています。一喜一憂せず、もとの生活に戻る時期を待つことが大切だと思います。そういう時期はやってきますから、あせらなくて大丈夫ですよ。

(ご略歴)
福島県立医科大学医学部卒業。社会医療法人一陽会の理事長・院長を務める。震災前の「こころうつくしま福島」に戻ることを目指して、福島県の医療復興に協力するため、人材育成に力を注ぎながら、信頼される病院作りを行っている。精神保健指定医。
医師からのメッセージ ~大切なこと、準備しておきたいこと~
  • 症状チェックシート
  • うつ病について相談できる病院が探せます 病院検索

ページTOPへ戻る

シオノギ製薬 日本イーライリリー株式会社